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Webディレクターは安易にコンテンツマーケティングを提案してはいけない
コンテンツマーケティングの提案をしようと思っているWebディレクターさん、ちょっと待ってください。「とりあえず記事追加をすればいい」と思ってませんか?タイトルからコンテンツマーケティングにネガティブな印象を受けた方もいるかもしれませんが、すべてのクライアントにコンテンツマーケティングを提案してはいけない、という趣旨ではありません。中にはコンテンツマーケティングをぜひ提案するべきクライアントもいます。今回は、コンテンツマーケティングを提案するべきクライアントを見分けるための視点として、「良質なコンテンツ作り」について解説したいと思います。
01. 外部ライターに丸投げするコンテンツは結果が出ない
「とりあえずコンテンツを作っておけばいい」というのは一昔前の発想です。外部のライターに安い単価で丸投げした、誰でも書けるような全般的なことを説明したコンテンツは、ほぼ費用対効果に見合う結果は出ません。
他者でもマネできるようなコンテンツを作ったとしても、エンドユーザーも検索エンジンも反応しないからです。
ですので、良質なコンテンツの最低条件は自社で作る、もしくは自社と同レベルの専門的な知識や視点で作る事です。非常にハードルが高いですが、コンテンツマーケティングで結果を求める場合はこの覚悟が必要です。
Webディレクターはそこをクライアントにお伝えしないといけません。
弊社でお手伝いしていて結果が出ている案件でも、基本的にはクライアント企業でコンテンツを作られています。
上記を前提として、結果につながりやすい、良質なコンテンツ作りの3つのポイントをご紹介していきます。
02. 良質なコンテンツ作りの3つのポイント
①ペルソナ・コンセプトが明確
誰に、何を提供するのか。ペルソナやコンセプトが定まっていなければ、ぼやけたコンテンツになります。
最低条件ではありますが、「このコンテンツを作りたい」という意気込みが強いあまり、意外と置き去りにされがちなポイントでもあります。
②過度な売り込みは避ける
コンテンツマーケティングはユーザーへの情報提供です。集客を期待して、文末にお問い合わせへの誘導を添えたくなることもありますが、売り込みがある文章を読んだユーザーは、十中八九冷めます。ユーザーにとって有用なコンテンツが評価されますので、企業側の都合で不自然な文章を添えることは避けるべきでしょう。
③ノウハウレベルの情報開示
弊社のサイトでは先日、上記の記事をアップしました。非常にハードルが高いです。Web制作会社に所属しているからこそ得られる知識や視点がなければ作れません。また、この記事を読んだユーザーは弊社を選考外にするかもしれません。
他社の利益の後押しになるコンテンツになるかもしれません。しかし、これぐらい有益な情報を作らないとコンテンツマーケティングの成功はありません。昨今、SNSやメディアサイトには無料の情報が溢れていますので、そこで一定の効果を得るには本当に有益な情報でないと厳しくなってます。以上の3つのポイントを理解してくれるクライアントに出会えることができれば、ぜひ提案してみてください。
また、リニューアルの提案をする案件で、既存サイトに内製したコンテンツがあれば必ずGoogleアナリティクスなどでチェックしてみましょう。すでに高い評価を得ているようであれば、そのクライアントは良質なコンテンツを作ることができる力を持っています。チャンスを逃してはいけません。
3. まとめ
今回紹介した内容を踏まえると、コンテンツマーケティングの提案は非常にハードルが高いものと感じたWebディレクターもいると思います。しかし、ハードルの高さと覚悟が共有できるクライアントも必ずいます。
加えて、すでに良質なコンテンツを作成できていれば、成功する可能性は高いと思います。このような貴重なクライアントと出会った際には、ぜひコンテンツマーケティングの提案をしてみてください。