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『Webディレクター必見』理想的なディレクトリマップの作成方法について
Webサイト制作でまず初めに決めることは「ページをどのように構成するか」ということです。その際に、全ページの構成をまとめた「ディレクトリマップ」を作成します。今回の記事では理想的なサイト構成や、ディレクトリマップを作成する際の注意点などについて分かかりやすく解説いたします。
01. ツリー型の構成
今回は、弊社の東京サイトを例に挙げて解説をいたします。トップページがから始まり、そこから「Works」「Specialist」などの大きなカテゴリのリンクがあります。その中から「Works」のページにアクセスすると、そのページからさらに「制作実績」「プロジェクトストーリー」など、制作物に関する各コンテンツにアクセスできるようになっています。それぞれのコンテンツがグループでまとめられ、適したページにぶらがっている構造が理想的な形態です。
なぜツリー型が理想的なのか?
- ユーザーが情報にたどり着きやすい
情報がきちんと整理された構造なので、初めてサイトを訪れたユーザーでも、どこにどのようなページがあるのか予想をつけやすいです。 - SEO的に評価されやすい
クローラーは、内部リンクをたどることでWebページを検索エンジンに登録し、検索結果に表示させる仕組みになっています。ツリー型の構成だとページ内により深い階層へのリンクがあるため、クローラーが他のページの存在や全体的なサイト構造を把握しやすいです。また、各ページにはグローバルナビやフッターなどにトップページへのリンクが設置されていることが多いので、結果的にトップページの内部被リンクが多くなります。よくリンクされているページを評価するクローラーに対して、トップページを評価してもらいやすくなり、トップページが評価されると、検索結果で上位表示されやすくなるため、ツリー型構造はSEOに有利だと言われています。
02. 階層を複雑にしない
前述のツリー型の構成を活かすためには、下層ページの階層を深くしすぎないことも大切です。深ければ深いほど、ユーザーのクリック数が多くなり、途中のページにも戻りにくいので、ストレスを与えることになってしまいます。また、クローラーからも検知されにくくなります。
具体的には、多くて3階層程度までを意識して構成しましょう。ポピュラーですが、下層ページにパンくずを設置することで、より回遊しやすいサイトへつながります。
03. ディレクトリマップの作成方法
① 必要なページを書き出す
まずは、必要なコンテンツをすべて書き出しましょう。サイトを多言語対応にしたい場合もこの時点で固めておきます。「どのような目的でサイトを作るのか」制作における軸もあらためて意識しましょう。
Webサイトの目的によって、必要なページや構造は変わります。例えば、お問い合わせだけでなく、認知を目的にするなら情報発信をおこなうブログが必要になります。そこからユーザーに興味を持たせるための「導入事例」や、不明点を解消するための「よくある質問」など、ページの導線を踏まえながらコンテンツを充実させる必要があります。
②ページをグルーピングする
必要なページがわかったら、次はそれをカテゴリ別にグルーピングします。グルーピングとは、分かりやすく言えばバラバラな情報を分類して、グループをつくり、そのグループに名前をつけることです。名前をつけることで、グループ=親、グループの中のコンテンツ=子というような親と子の関係ができます
③ グルーピングを誤ると
グルーピングを誤ると、ユーザーにとってわかりにくい構造になってしまいます。適切なグルーピングのためには、情報整理と、コンテンツの理解が必要不可欠です。コンテンツの中にはどれにも属さない内容や、複数のカテゴリにまたがる内容なども含まれることがあります。その場合は一旦保留にして、構造がある程度決まってきてからどこに振り分けるか決めるのがおすすめです。
④グループごと階層構造を作る
グルーピングできたら、グループごとに情報量や内容、重要度に応じて、ページの上下関係を決めます。例えば、弊社の東京サイトを例に挙げるのであれば「Works」カテゴリなら制作実績の詳細ページの上に、制作実績の一覧のページを置いています。階層構造を決めていると、書き出したページが実は不要だとわかったり、逆にもう少し詳細なページが必要だったことに気が付けたりします。この段階でそれも含めて構成要素を整理しておくと、その後の作業がスムーズになります。
04. ページ構成全体を確認する
階層構造が決まったら、それをディレクトリマップにまとめ、ページ構成全体を確認しましょう。
ディレクトリマップを作ることで、カテゴリを超えてもページ同士の関係がわかりやすくなります。各グループごとの情報量やページ数の違いも一目で把握できるので、全体のバランスが取りやすくなるはずです。
ただし、ページ数が多いほど管理が難しくになり、全体の把握がしづらい場合もあります。例えば、製品の詳細ページが100ページあり、すべて同じ雛形のページで作成する場合は、階層さえ把握できれば全ページ書き出す必要はないので、省略しても問題ありません。
■ ページタイトルは一目でわかるように
ディレクトリマップ作成の際に、各ページの正式なページタイトルをつけるときは、初めて見た人でも大体どのような内容のコンテンツなのかわかるタイトルを付けるように意識しましょう。
05. 分かりやすいURL構造を設計しよう
詳細なページ構成が決まったら、あらかじめどのようなを命名を設定するのかも決めておきましょう。ページにどのような名前をつけるかで、検索エンジンからの評価が変わってきます。検索エンジンはページの名前からもそのページの内容を推測するようにできているため、ページ名も商品のシリーズ名や型番など、そのページのコンテンツに合わせたものにしましょう。
06. まとめ
POINT
- ページは目的に合わせて理にかなった構成に。ツリー型の構成が理想
- 情報整理による、適切なグルーピングが大切
上記の2点が今回の記事のポイントです。サイトの土台をしっかりと固めることで、スムーズな制作や、Webサイトの目的達成につながります。