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MiSO TONE(ミソトーン)ができるまで

はじめに

株式会社エムハンドの岩松です。アートディレクターとしてクライアントワークに取り組む傍ら、エムハンドのブランド戦略(自社サイトの制作&運用と広報)を担当しております。今期(2024年11月)からデザイン部全体の改善にも取り組み、様々なプロジェクトを推進しています。その一環として、美しい映像で京都の神社仏閣を探求するWebサイト「MiSO TONE」(ミソトーン)を制作するに至りました。今回の記事では、MiSO TONEができるまでのストーリーに焦点を当て、その背景や過程をご紹介させていただきます。日本の美意識に触れ、心を整える。そんな機会に繋がることを願い、執筆しました。最後までお読みいただけますと幸いです。

01. MiSO TONEとは

MiSO TONEは、「侘び寂び」という美意識を「音色と味噌」という概念で再解釈した精神を表しています。経年変化や時の流れがもたらす美しさを称賛し、変化や熟成を楽しみながら新たな感性や発見を生み出す窓口となることを目指しています。このコンセプトは制作の中盤で言語化が固まりました。味噌は、日本食文化において重要な存在であり、時間とともに深まる美味しさと豊かな風味を持っています。この概念は、「さび」の美しさを受け入れ、その変化や熟成を楽しみながら新たな価値や深みを見出す精神と結びついています。音色は、音の質や響きを指し、様々な音における感性や美しさを表します。これは「わび」の心を象徴し、さびれや汚れを受け入れ、そこから美しさや魅力を見つけ出す精神を示しています。

https://misotone.m-hand.co.jp/

 

ネーミングについて

MiSO TONEに至るまで、Mで始まる様々なネーミングを考えましたが…良いと感じるものは、ほぼほぼ既に存在していました。M縛りに拘るのが要因ではありますが、何かと拘っています。MARPのネーミングも同様でしたが、今回も個人的には一番苦しい時間だったと記憶してます。AIツールも活用しましたが、革新に迫ることにはなかなか至らず、とにかく日常の中で「目」にするものを言葉に置き換えることを日夜続けていました。ひとつひとつを書いては、言葉がもつ音色の肌触りを確かめる感覚でインスピレーションを得ようとしたわけです。興味深い話ですが、坂本九 氏の代表曲である「上を向いて歩こう」が海外では「SUKIYAKI」として知られています。これは、イギリスのディキシーランド・ジャズのバンドであるケニー・ボール楽団が、最初に録音した際に日本語のタイトル"uewomuite-arukoh”が覚えにくかったため、誰かが「面倒だから『スキヤキ』って呼ぼう」と提案し、そのままレコードのタイトルになったという逸話です。MiSO TONEのネーミングにおいても、前述にあげたコンセプトが固まる以前の感覚と、ほどよい距離感で結ばれること、覚えやすさ(適切な関連性)を考慮しました。ネーミングが決まるまでの真夜中の痕跡を以下に列挙します…👀


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もったいない・玉子・メンマ・バター・ワンタン・南蛮・コーンスープ・サーモン・黄身・カヌレ・カレー・芋・ポップコーン・おでん・マンゴー・レモン・海苔・ワイン・日本酒・からし(からし可能性あるかも..)鶴・ダブルパンチ・ワビセン・侘茶・かっぱえびせん・サラダ・ドーナツ・大福・アンコ・餅・MOTI・豆腐(トーフビーツみたいな…)・冷やっこ・メカブ・マント・MORI・MIZU・水海・目・MIMI・ミント・BMW・瞳・瞳の後ろ・鏡・MIROW・門・MON・MIWA・マンホール・MAMA・モミジ・魔界・MAKAI・窓・的・みすず・ミンク・MAMORU・見守る・メモリー・メモビート・MIKO・まんまる・もやし・MOYASHI・味噌(あっ味噌いいかも..)・MISO・ワカメ・マナイタ・MANAITA・マドラー・舞妓・MAIKO・ウロコ・鱗・KU・NEL・巻木・薪糸・真似・抹茶・MONE・だるま・まるだ・万華鏡・満月・三岳・MAKI・真っ青・真ん中・マイナス・MAINAS・MOJP・水雲・マクラ・MAKURA・眩暈・豆・交わる・CROSS・繭・間々・MAMA・メイシ・ MANABU・視る・MIRU・めだか マヨネーズ・マルボロ・ミカン・蜜柑・未完・ミソマスタード・ミソショウユ・ミソバター・MISOBATAR・ミソベター・津波・味噌汁・酢味噌・ 脳みそ・ミソメモリ・ミソラ・エソラ?・絵空事・みそらごと?・ワールド・ワイルド・マイルド・ブレンド・ワビサビ・ワサビ・サンサイ・燦々・ミソワサビ・MISOWASABI・醗酵・醸す・ミソスープ!・スープ・ ミソソース・ミソソーダ・ミソスウェット・美空・美桜・みそとさけ・ミソカラー・ミソイロ・パーセント・アンド・ミソシャンプー・ミソバター・ミソスープ・味噌音色・ミント・無地・MUJI・夢想・MUSO・MISORA・夢中・現実・ミシュラン・メモリ・Macha・抹茶・茶々・MACHA・わび茶・WABICHA・MIYAKO・ビーツ・MIRMON・MONFLU・MARUGOTO・MABORI・MONUNITY・MONMAN・音色・音・色・トーン・MUSTARD・MISO・トーン・TONE・MiSO TONE…

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02. プロジェクトに至るまでの背景

日本の美意識を定義するものに「侘び寂び」という言葉があります。海外でも「WABISABI」として広く知られているこの言葉を要約すると、この世のものは、経年変化によって錆びや汚れといった劣化が生じます。その変化が織りなす多様で独特な美しさを「寂び」と称します。「侘び」とは、その変化を受け入れ、楽しもうとするポジティブな心についての言葉、肯定する心そのものです。つまり寂びの美しさを見出す心が侘びということになります。

私自身、このプロジェクトを推進する以前に、何度か京都を訪れたことがあります。有名な神社や仏閣を巡り、人混みに身を委ね、それなりの京都を楽しむ機会がありました。京都は言わずもがな海外からの注目も高く、地元の人々が観光客の利益を享受する一方で、実際には神社や仏閣を訪れたことがない人も多いことに驚きました。その度に、古き良き日本の美意識を再解釈するタイミングなのかもなぁと感じていたのも事実です。話を戻しまして、特に紅葉シーズンになると海外からの観光客で京都はパンク寸前になるそうです。これは実際に私も目のあたりにしたのですが…日本人が当たり前とする景色や文化が、これほどの需要を生み出していることは驚くべきことで「京都の日常とは?」って感覚になりました。これに着目し、日本の美意識をより広く発信するための取り組みを始めることにしました。

代表は毎週、神社仏閣を訪問していることを続けていますが、これは面白い・知りたいという純粋な心が行動に繋がっているそうです。この魅力をつねづね聞いていた私は、代表の京都フォトウォークに同行させていただき、日本の美しい風景や文化に触れることでそれなりの京都から、奥深い京都に様変わりしていくのでありました。そして、その経験をもとに、動画展開(YouTube)に繋がり、企画・設計を考える過程を経て、MiSO TONEのプロジェクトが始動しました。また、リソースの空きの課題をポジティブに変換するために、プロジェクトで埋めることも目指していました。代表との経営会議では、何度もこの議題のMTGを重ね、年末にプロトタイプを作成して、年始に制作を本格的にスタートしました。設計時のネーミングはMONMANでした…。



サイトの役割

エムハンドは「共存共栄」という理念を掲げています。この理念をサイトのコンセプトに落とし込んだものが、弊社のコーポレートサイトです。共存共栄を四季の色(青・緑・赤・黄)と方位(北・東・南・西)に分解し、それぞれの要素をサイトに定着させています。色は時間の概念も織り交ぜています、1月~3月は青、4月~6月は緑、7月~9月は赤、10月~12月は黄という具合です。このコーポレートサイトが北に位置するとすれば、MiSO TONEは南に相当します。太陽が陽であり月が陰であるように、外から内(北)へ、内から外(南)へとエネルギーが循環するイメージで対比を描いています。ヘッダーでこの四季が展開されるコーポレートサイトに対して、MiSO TONEではフッターで展開されており、変化のスピ―ドにおいても対比構造にあります。MiSO TONEは直接的な利益を生み出すものではありませんが、利益を外部に還元することで資産としての価値を高め、関係を引き寄せる役割を果たしていきたいと考えています。互いを尊重し、いつくしむ 「&」の精神そのものです。下記はコーポレートサイトのプロトタイプになりますが、土台になったことは間違いないので…ここに掲載させていただきます。

 

共通言語は人類

海外での日本文化の認知が増える中、外国の方々に日本の魅力を発信し文化的な価値を伝えることが重要です。そのため、英語を主体として情報量を極力削ることで、逆輸入的に認知を広げられないかと考えました。当初は英語サイトと日本語サイトを分けることも検討しましたが、俯瞰的な視点を変え器としての機能を「くくり直す」ことが必要だと感じ、英語と日本語を混在させることにしました。言葉の壁を越え、地域や国境を超えるためには言葉を理屈のない世界に戻すことも必要で、そのためにクリエイティブな感覚に訴えることが必要であると考えが整理されていきました。このくくり直すことにおいて、例を挙げると…日本でも地元が同じだと妙な親近感を抱く。海外で日本人をみると安心する。宇宙で人類と遭遇したらもう仲間(共通の敵がいる場合…そんな簡単な話ではない😂)みたいなことだと思うんです。俯瞰高度をかえていくと共通言語は人類になりえるという感じで捉えてます。

ただ、サイトの機能や情報設計が広すぎると、サイトの目的が分かりにくくなる恐れがあります。そのため、サイトのコンテンツは「京都」に絞り、特定の地域の魅力を世界に発信することに注力しています。(宝のコンテンツでは、この制限が進行の足かせになったので、制約を緩和し、見立て重視の設計を行っています)最後に、曼荼羅(仏教のなかでも特に「密教」で考えられている世界観を分かりやすく表現した仏画)を鑑賞した際に、今後の方向性について、理屈ではない納得感を得ることがありました。最後のピースが必要だなっと考えていたためです。サイトが完成したので、この感覚を具現化するために、実際に作図化し、コンテンツへの掲載を行いました。

https://www.m-hand.co.jp/about/

 

03. アイデアの源泉

ビジュアルの大枠のアイデアは、日本人の美意識に焦点を当てて考えることから始まりました。多くのリサーチを行いましたが…知れば知るほど、まだまだ理解が及ばないことが分かり、そして途方にくれました。結果的に当初予定していた歴史を紐解いて紹介するメディア的な要素を省き、構造をよりシンプルにしていくことに繋がりました。日本社会はハイコンテクスト文化の典型的な例であり、同質的な社会に属する人々が似通った価値観や考え方を持っているとされています。この文化では、「文脈」を重視し、「はっきりと言葉にして伝える」よりも、その場の流れや空気、あるいは社会的習慣のような非言語的なコミュニケーションを重要視しているとも言えます。また日本人は音にも敏感であり、音を介したコミュニケーションや擬音語も特徴的です。この文脈を踏まえると、言葉にしない、複雑さをそのまま感じる、その際自分が最適だと思う複雑さと見ている複雑さが一致した時に共感するという傾向が見られるという解釈に至りました。

アイデアを固めることにおいては、具体的なリサーチによって得られた情報を、風呂敷のように広げた面(領域を定義)に並べ、知識が深まると同時に杭をうつように情報の深度を深めることで、面の密度を高めていくイメージを持っています。上から下へのアクセスですが…これは、コーヒーのフィルターのように、土台を形成する、コーヒーの分量を調整する、分散したコーヒーをたたいて密度を固める、湯を注ぎ濾過して抽出していく行為と似ていると考えています。抽出された雫が落下することで生まれる波紋が、どのように広がっていくかを創造することまでがワンセンテンスです。この過程で関連付けた現実世界の現象を例にあげると…波紋の広がり、石庭のライン、髪の毛を櫛でとかし結う、地球の自転による星空の動き(長時間露光で夜空を撮影したときの星の線分)などです。この要素をくくり直すと「時間を整える」という概念に結びつきました。そこから時間には治癒する力が備わっているということに気づき、それを根底に置いたビジュアルのアイデア生成を行いました。改めて言語化すると抽象度が高くなりますので、文献的な内容を省きリサーチで面白かった動画をピックアップして紹介します。後編があるものもありますのでご興味あればご覧ください。

 


 

<日本庭園からわかる日本の美意識>

 

<宇宙を浮遊しているような体験ができる庭>

 

<中田が想いを馳せる戦国の巨人 千利休>

 


 

04. 制作プロセス

プランニングにおいては、ロゴ、VI、ビジュアルタイポを制作の起点にスタートしました。プロトタイプの段階である程度の完成系が見えていたので…これらを分解してひとつずつ制作し、最後に組み合わせることを重視しました。最初から完成系を目指すのではなく、完成系を創造することにワクワクドキドキがあるものだと考えています。制作メンバーとのコミュニケーションにおいては、プロトタイプと併せて、進むべき方向性を言語化したものを用意して、まずは前提となる認識を擦り合わせる時間を大切にしました。伝え、つくるときには、継続と消費をしっかりイメージできないとゴミになってしまいます…要は伝わりません。そのため、あたりまえだけど改めて考えると素敵なことだよね?と問いかけをデザインするように意識しています。表現しようとしている世界観を1時間(地獄w)、西洋と日本庭園の在り方を例にしたりして伝えていました。西洋の庭園がシンメトリーに植物を配置して、完成された人工的な美しさを求めるのに対し、日本庭園は木や石をできるだけ自然界にある姿で配し、囲った敷地外の自然までを「借景」として取り入れています。木々は育ち、土地は苔むして、そんな経年変化が味わいになる…。神社仏閣が現在も存在する意味(長いので割愛)をわからないまま終わるのは、もったいないよね?と自分自身も人に伝えることで解像度が高くなるのを感じました。以下は、コンセプトが固まる前の方向性を言語化したものです。

 

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<掲げる方向性>

  • 神社仏閣・庭園の魅力・日本文化・精神性を発信
  • 世界をターゲットにして逆輸入的に再発見を促す
  • 日本文化を引き継ぐ、プラットフォームを目指す

 

<サイトの方向性>

日本人が忘れていた美意識を取り戻すような、眺め続けられるサイト

 

<岩松からのメッセージ>

このサイトはWebサイトの在り方を再定義し、文化を「紹介する場所」であり「自分たちの意識を表現する場所」です。その結果、「意識と文化」を発信できるなら、巡り巡って上質な関係を引き寄せられるということだと思います。勢いが無茶で無謀でもいいと思ってます。情熱をもって白紙に向かっているのであって、間違っていてもその勢いはあとからつくり出せない。だからこそ、今できることに最大限向き合いましょう。あと楽しみましょう。

 

<代表からのメッセージ>

我々のWebの仕事は、トレンドを追いかけ、常に進化を求めることに価値がありますが、 神社仏閣にはその真逆の古きを守ることに価値があります。その古きを守る世界観には、日本特有の美意識である「侘び寂び」という考えがあります。限られたモノの中にも、豊かさを感じるために、砂の上に石を置くだけの中に意味を見出し、遠くの山を借景として足りないものを補う。そして、寂れていく経年変化も尊さに感じることの大切さを教えてくれます。真逆の価値のWeb屋さんが、この「侘びの美・寂びの美」を多くの方に伝えることを目指したい。ありふれてますが、すごく簡単にまとめると、故きを温ね新しきを知る(ふるきをたずねあたらしきをしる)、 温故知新だと思います。

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本題の制作プロセスですが…ロゴ、VI、ビジュアルタイポグラフィー、モーション設計、絵画、原稿作成と翻訳、宝の選定と加工、音色の選定、動画スクリプト(広報用、MV用に展開)、写真選定(私と代表の写真)、線画とグラフィック、TOPデザイン、アニメーション設計、ヘッドレスCMS、アクセシビリティー対応と様々で…膨大な原稿料になるので今回はやむなくカットします😭(別の機会で記事にまとめます)制作はひとつひとつのプロセスに対して、メンバーがポジティブに取り組んでくれて何より嬉しく楽しいものでした。私もデザイン楽しい~と手を動かしました。最後の最後までエンジニアさんと調整を重ねて公開に至りました。圧倒的感謝です。イメージの外側に辿り着けそうな予感は…現実になってほしいと願っています。また、制作プロセスにおいては、運用も踏まえ加工プロセスのレシピを可視化することも重視して進行しました。弊社は再現性を重視しており、枠組みを広げたならば知識をシェアできてはじめてエムハンドの実績になると自負しているからです。ちなみに線画はiPadで50点描き上げました。困難そうに思えてたのしく、簡単そうに見えてややこい。ロジックとアプリの設定によるものですが、特に仏像の顔は何度も描き直しました。 線画のアプリはProcreateになります。需要はないと思いますが、以下にレシピを公開します。

 

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  • Procreate ペンシル
  • スクロールのプロパティ 50%
  • ジッター 90%
  • フォールオフ 8%
  • サイズ1%
  • 不透明度100%

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50点揃った状態…次は51~100を地道に進めます

 

プロセスエコノミー

資産としての価値を高めることにおいて、「プロセスエコノミー」という言葉が注目を集めています。これは、企業の成長やアイデアを生み出すまでの過程を発信し、収益につなげることを意味します。今は守るよりも、アイデアを積極的にオープンにして意見をもらい、皆でブラッシュアップしていく流れをつくることが大切です。世の中が大きく動き、アイデアが飛び交う意見過多の時代なので、前向きに行動する発信が必要ということだと解釈しています。拡大しきった市場のなかにおいて、「プロセスエコノミー」を活用した企業は他社との差別化が可能となり、人々に共感を得ることに繋がっていくのだと信じています。上記にあげた制作プロセスの要素を進行にあわせて投稿しております。神社仏閣?何?の投稿が続き恐縮でございました…。


05. 京都フォトウォーク

これまで5回代表とご一緒させていただき京都の奥深さに触れることができました。デザインスタジオ・エルの原さん、necco.incの阿部さんにもご参加いただき、情報交換もしながら京都をご案内させていただく機会にも恵まれました。代表が全てフォトウォークのプランニング(特殊な才能?ディレクターの鏡…)をしていただいており、とても有意義な時間ではありますが、時間を無駄にしまいとハードな一面もあります。私自身も情報発信に繋げ、フォトウォーク終了後は代表とラジオ撮影もしてエムメディア(弊社の自社サイト)にアップしてます。社員からの反響は…。そんな、これまでの京都フォトウォークになりますが、原さん、阿部さんも記事を執筆されており、お二人の情報発信力と写真の腕前が感じられる素敵すぎる記事なので、ここでも改めてご紹介させていただきます。ご一緒いただき、誠にありがとうございました😭


<デザインスタジオ・エル|原さんの記事>

 

necco.inc|阿部さんの記事>

 

<フォトマツさんの投稿>

06. おわりに

始まりも終わりもない宇宙に、現在として存在している人類...。過去や未来を思うことで時間は流れ、その謎を解明しようとしているわけです。どういうわけだか人間は存在し、わけがわからない宇宙空間・構造に生まれ、それぞれの人生を生きて死ぬことになっています。どうしてかと問われても、それは誰にもわかりません。情報が満たされ、あたりまえの感覚に麻痺していくと、どうやって生きてゆけばいいのかわからなくなってしまう側面もあるように感じています。「あたりまえ」このことを、勘違いしないでよく考えて見ると...人類が今この宇宙に存在しているということは、ひとりの力によるものではありません。それ自体が、奇跡的で絶対的な出来事です。誰かが繋いできてくれた全体の総和に自分を映し出しているようなものです。忘れていた美意識を取り戻すような…っというサイトの方向性を掲げているMiSO TONEになりますが、日本人としての美意識を考えるきっかけに繋がればこれ以上の喜びはありません。もともとあるもの、その奥深さに触れることで、これからの人類の生き方が再発見できたりするのかもしれません…。幸せの時間は短く、すぐに過ぎる。人の世は無常であるものですが、制作はやっぱり楽しい。そういう喜びに共感しあえる関係が増えることが、これからの人生を明るい方向に導いてくれるのかと思います。

 

writer
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岩松翔太 @IwamatsuShota